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■ 新潟県 小熊さま:技術者魂をくすぐる! 『ガイナの実験室』

ガイナ 断熱

私はしがない一級建築士ですが、自宅の住環境を改善するためインターネットを放浪していました。自宅の現状は、私の大学受験の年に自宅を改築してもう33年になります。最近の住宅性能には到底及ばず、このような住宅がその当時多く建てられたため、皆いっせいに改修か改築を考えなければいけない時期がきていると、建築関係の仕事ゆえ考えていました。

高気密高断熱を推奨する国の200年住宅なる事業を横目に、より良くより安い改修方法は何か、ガイナは仕事柄、一つの何らかのヒントではないかと思い、自宅をリフォームしてみようと思った次第です。

ガイナの利点である遮熱性能と遮音性能を主題に進めようと思って、レノヴァの横山さんとメールでやり取りするうちに思わぬ回答もいただきました。ガイナには酸化チタンも含まれており防汚効果もあるという点です。

最近耳にする光触媒塗料は、酸化チタンの能力を利用したものです。以前からチタンに興味があり、私なりに調べたところ、
@ 腐食しない。またステンレスや、銅等のように電食を起こさない(起こしにくいかな?)。
A 人体に使用しても金属アレルギーが起こらない。
B 単一元素の効果で、マイナスイオン発生により安定した磁場が確保できる。
C 身に着けると能力アップできる
。 といった性能により、各種商品化がなされていることがわかりました。その効果もガイナにはプラスされているなら使用しない訳にはいかない!ということで早速購入を決めました。

● 実験と効果の検討
実験にあたり、いろいろなところで使用できないかと計画してみました。

@ 蔵:家にある小さな蔵の屋根瓦にガイナを塗って遮熱効果を高めて蔵としての機能を高める。
検討結果:瓦が新潟の安田瓦という焼瓦なので、接着性能に疑問があるのと和風の風合いが崩れるのではないか、と周りからの批判もあり断念。
A 自室の和室8畳の外壁を塗装して、夏場と冬場の快適性をアップ。
検討結果:この夏はあまりに暑すぎたため次回に延期。
B 遮熱効果と酸化チタンのイオン効果を期待して和室の京壁にガイナを塗装。
C 2階の和室の畳下合板面に塗布して、遮音効果を期待。
検討結果:壁面に比べ床面の遮音効果は、躯体を伝わる衝撃音なため期待薄とのことでしたが、まずはやってみようかと。
D 軽ワンボックスの内壁やエンジンの真上にある運転席下の床面に、遮音、遮熱効果を期待。
検討結果:仕事が大変そうなので今回は採用しない。
E 軽ワンボックスの屋根の外面に白く塗装した方が遮音と振動音を低減できるのでは?
検討結果:光触媒効果で洗車の回数も減らせるのかなとか、内側に塗るよりも遮熱効果は上がるし、ミニクーパー風でちょっと面白いのではないかと考えましたが、今回は不採用。

結局、八畳の京壁面に塗装を施すことから順番にしていくことを決定。

● 塗装前の準備
まずは木部のクリーニングから。柱・廻り縁・長押・敷居鴨居を水洗い。汚れは、市販のメラミンスポンジ「○落ち君」なるもので丁寧に擦りとります。煙草のヤニのついた木部も驚くように綺麗になります。以前、白木用洗剤なるものを使用したことがありましたが、強力すぎて斑になってしまうのでこちらがお勧めです。

でもこれが失敗で、天井板(木柾目目透し天井)を綺麗にしようとやり始めたら、な、な、なんと木目の柄まで取れてきてしまいます。???? 確かに見ても叩いても木なのですが、合板に木目を印刷していることが判明。

でも、時すでに遅し一生懸命にやればやるほど木目が薄れてただの茶色い板に変身です。こうなると天井がますますみすぼらしくなってしまい、"なんだかな〜"な状態。結局、ここもガイナで白く塗ってしまえばいいのではと、まずはレノヴァの横山さんにシーラー・プライマーについて相談。

ペンキ屋さんにも実際に見てもらい、木部ということで使いかけのワイドシーラーをもらって塗布することとしました。その際ペンキ屋さんから、「木部は養生テープを貼っても浸透する可能性があり、ちり際がうまくいかなくて汚くなる可能性がある。木部に先にクリアーの塗装を施すこと」と勧められましたので、養生をしないで木部にクリアー塗装を2度塗りしました。

クリアー塗装は、木部が吸い取ってしまい塗ったか塗らないかわからない程度ですが、綺麗に仕上げるためにはひと手間を惜しまないことです。このことによって養生テープも着きやすくなったうえに、剥ぎ取るときにも木部を引っ張ってささくれる事が無くなるのでしょう。こういう工程を惜しむと安くできますが、綺麗には仕上がりません。「何でもいいから安く仕上げてくれ」と言われたら、ペンキ屋さんもこの辺の工程を端折ってしまうのかもしれませんね。

ガイナ 評判

● 天井の塗装開始
シロートとして一番面倒な面を最初にやらなければいけなくなって躊躇している暇もなく、 この炎天下(2010年8月)では、2階の天井も焼けて熱くなっており、なかなか塗るタイミングがあいません。日曜の午前中も10時前後には完了しないと暑くて耐力消耗です。

まずは天井廻り縁周りをハケで塗装してからローラー塗りですが、なかなかうまくいきません。1度目では、全くローラーが転がらず、むらにならないように仕上げ塗りに影響ないようにと、何度もローラー転がしました。

2度目はそこそこ模様もできて、ローラーがうまく転がりましたが、塗り終わって少し時間がたつとどうも天井の色が透けてしまいます。あまり塗料が減っておらず、必要塗布量に達していないかも、ということで、結局3度塗しないといけませんでした。

塗布後少したって、夕方には養生を撤去してまずは天井完了です。妻には、でこぼこまばらの天井を見て「これで塗装終わり?」といわれてしまいました。模様がまばらで気にすれば、少し気になります。でも 今一度養生をして再塗装する気にはなれません。少し下手なのもご愛嬌ということでお願いします。
(レノヴァより:夏場は、塗るそばから乾燥が始まり、塗料の粘度が高まってムラになりやすいです。つどつど水で希釈すると塗りやすくなります)

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● 壁の下地処理
@ 壁の塗装は、養生次第。柱に欄間に襖に長押に汚してはいけない木部がいっぱいです。養生テープをしっかりと貼り付け簡単に取れないように頑張りましょう。

A 次は、シーラー・プライマーの塗布。和風壁用の表面補強材スプレーを購入してスプレー散布です。2種類使用しました。1種類目は、スプレーする塗料の2割程度も噴射口付近から漏れ出して、作業するうちに右手がノリ状の塗料で固まってきそうです。もう1種類の方は少しお高いのですが、スプレーの噴射口先の漏れもなく、補充用のパッケージがあり、手も疲れにくい。材料や工具はあまりケチらないほうが、綺麗にうまくぬれるので参考にしてください。

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B 続いて、穴だらけの壁の補修。市販の土壁材プレミックスタイプを使用して電線(同軸ケーブル)を通した穴や、掃除機で大穴になった巾木廻りなどなど補修しておきましょう。補修は、木ゴテかスポンジコテみたいなのがお勧めです。私は、金ゴテでやってしまったので、少し仕上げに影響しました。ご注意ください。

● 壁にガイナ塗装
@ ガイナ1回目:酷暑の中、壁面にハケ塗りをやってみました。天井では、ローラーの模様が妻には不評だったので、ハケ塗りで塗り繋ぎさえうまくいけばそれなりの仕上げになろうかと、まず一回目の塗りにかかりました。

ここでも酷暑が災いして、ハケの乾くこと乾くこと! 同じところを何度もハケを滑らせると、京壁の表面まで引っ張ってきてしまいそうです。ともかく1回目は、手早く済ませようとがんばりましたが、ハケが悪いのか、だんだんとハケが膨れてきてしまい、とても2回目に綺麗に仕上げることができそうもありません。200円の幅50mmの水性専用ハケでは、重荷だったのでしょうか。2回目塗る前に600円の水性塗料専用ハケを奮発しました。

A 2回目に入り、1回目よりも多めに塗料がのるようになったのと、新しいハケのおかげでだいぶスムースに作業が進みます。多めに塗料を塗ってもダレにくいうえ、ハケに腰があって膨れたりしません。ハケさばきも自分では「プロでないかい」と思っている始末です。こうも道具によって差があるのかと道具のありがたさに感謝感謝です。

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やはりプロは良い道具をメンテナンスして長く大事に使うのだろうとつくづく思いました。しかし私はあまり上手ではないので2回目完了しても、まだまだ壁がムラムラしています。私が若くてムラムラするのであればいいのですが、塗装が下手でムラムラしています。

午後から3度目の塗りということになりました。この暑さのなか、1日2回も壁の塗装をすることは、体力が続くのかどうかということも考えましたが、次週に回すとくじけてしまいそうなのでやってしまいました。時はすでに午後三時。夕日が部屋に入り、私が塗っている壁面に直接赤外線があたって、強い日光浴状態です。塗った先から硬化が始まり塗り繋ぎが盛り上がってしまいました。もうあきらめるしかないと頑張って塗って何とか完了。塗装の出来には満足いかないまでも完了したことに満足した次第です。

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● 最後に床の塗装?????
普通、畳の下の床を塗装することなんか考えないでしょうが、期待する効果は2点。1つは遮音効果、もう1つはマイナスイオン効果です。天井も床もガイナを塗布することは、当初予想だにしませんでした。でもこの際ですから、天井・壁・床と6面すべてガイナで塗装して、チタンのマイナスイオン効果を狙うのもありかなと実験開始。

その前に、以前から少しずつ実験していた炭素効果による磁場の改善とマイナスイオン電界の改善を狙って、床下(1階の天井裏にあたる)に焼成温度1200℃以上の炭の粉を敷き詰めようと計画してみました。

ホームセンターで購入できる敷き炭を8畳分購入して、天井裏に敷き詰めました。車で運搬しましたが軽自動車のバンが少し重く動くほどで、重量を換算すると敷き込んだ炭の重量は200キロ近くあります。あわてて天井吊り木を補強。その後、合板を敷き戻して、合板面に天井と同じワイドシーラーを塗布し床のガイナ塗装に入ります。

ここでも同じく1回目は、あまり塗装が付着しない感じなので下地処理程度にまんべんなく均一に塗布します。デコボコないようにです。2度目は多めに塗布できるので床だからこれで仕上げでもいいかと思ったのですが、やっぱりムラムラ。このムラムラは若くないおじさんの気持ちまでムラムラにしたので、畳で隠れる場所ですが、結局三回塗りしました。

3度塗りの結果、仕様書どおりの規定塗布量に達したと思われます。材料の減り具合からいくとどうも2回塗りでは、規定量以下になってしまいます。もっとも私の希釈量は夏場ということもあり水分多めのペットボトル1本でしたが、何とか規定使用量は超えているようです。

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● 考察
最後に考察ですが、塗装は気候を選びましょう。時間が必要ですので最初から飛ばしすぎないように。ガイナの使用期限もありますので、シロートがDIYするのであればまとめ買いするのではなく、一缶ずつお買い求めください。無駄にしなくてすみますから。ただし着色の場合は、ロットによって色が変わる可能性もあるのでこのやり方は使えません。

道具や養生など下地処理を怠らないように。仕上げに影響大です。ケレンやペーパーがけに時間を惜しまないよう、お金を得て業をなすわけでないので、少しでも仕上げ重視で頑張りましょう。

道具も確かに一時的な使用で終わる可能性が大きいのですが、100円や200円のハケでは、仕上がりも悪くなります。ここはお金を惜しむところではないこと、ご注意願います。

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● この先に考えられること
ガイナの撹拌時の粘度の強さから、希釈しないでそのままコテ塗りも可能かと思っています。珪藻土のような模様塗りも面白いかなと考えるところです。でも本当は、和風の白壁状態で金ゴテ仕上げができれば一番私好みかもしれませんが。この場合、できればセラミックビーズを多めに入れていただき細骨材として施工してみたいのですが、私に少しばかりの塗装の技術はあっても左官の技術は無いに等しいので、実験にこぎつけるのか問題があります。
(レノヴァより:水分をより少なくした「コテ塗り用」というガイナがあります)

あるいは、セラミックビーズの大きさをもう少し大きく粗骨材程度の大きさのものを使って表面をエンボス状に仕上げ、部屋の遮音効果+壁面のエンボス状態でもしやの吸音効果(この場合乱反射して少しばかりの吸音効果現象か?)になれば良いな?なんて考えたりしています。エンボス効果により、傷がつきにくくなることも考えられます。

ガイナの塗装面が、結構強いことに気がつきました。普通(私の26年のゼネコン経験から)水性塗料は、表面が油性塗料より柔らかい感じを持っていましたが、ガイナはそうではない様子。鉄をすりつけると黒く擦り傷跡がつきますが、この傷跡は鉛筆と同じ原理でガイナの塗装面に鉄が削れて付着した跡であることがわかります。

まだまだ発展途上の塗装業界でも面白い素材であると確信した次第です。後はこの冬、ガイナの効果を観察するのが楽しみな毎日になればいいなと思っています。以上、ガイナの実験、中間報告とさせていただきました。
(レノヴァより:丁寧な考察をありがとうございました! 6面全面ガイナを塗った「進化したお部屋」の感想、楽しみにしております!!)

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